中学受験というと、特別な準備が必要になるというイメージをもつ人が多いのではないでしょうか。中学受験を控えた小学生の子どもがいる親御さんにとって、塾の要不要や、何歳から通わせるかなど、不安や疑問も多いものです。今回は、中学受験と塾との関わり方についてご紹介します。
1. 中学受験に塾は必要?
中学受験を考えている場合は、中学受験対策用のいわゆる「進学塾」に通うことをおすすめします。進学塾と同じレベルの熱心さで子どもの教育を指導できるという親御さんでない限り、進学塾に通わずに中学受験で合格をつかむのは難しいものです。というのも、中学受験は高校受験や大学受験とは異なり、出題範囲が学校で勉強する内容とは異なることが多いためです。
なかには進学塾に通わずに通信教育や家庭学習のみで中学受験を突破できる子どももいますが、とても稀なケースだと考えておいた方が良いでしょう。
2. 多様化する中学受験の試験内容
前述したように、中学受験は高校受験や大学受験とは一種異なる、特別な受験だといっても過言ではありません。算数の問題ひとつにしても、数学的な内容を数学的な解き方を使わずに解くという、「中学受験用」の解き方が求められます。一般的な小学校では、そういった範囲は学習範囲外にあたり、学校で教えてもらうこともありません。塾に通い、中学受験入試用の解き方を習うことが求められます。
さらに最近では、中学受験の試験内容そのものも多様化している傾向にあります。試験科目に英語が追加されることが多いほか、記述式で思考力を問う問題や、自己アピールを求められるケースもあります。試験内容が多様化することで、中学受験の難易度がより上がりつつあるといえます。
3. 中学受験塾に通うメリット
中学受験に必要とされる進学塾通い。進学塾に通うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
3-1. 中学受験の試験用の勉強ができる
中学受験対策用の勉強ができることは、進学塾の1番のメリットだといえるでしょう。中学受験用の解き方、専用の問題の捉え方などは、進学塾のノウハウがなければ難しい部分が往々にしてあります。
3-2. 受験する子どもの雰囲気を体感する
中学受験が盛んになりつつあるとはいえ、まだまだ大半の子どもが地域の公立中学校に進学します。進学塾に通うことで、受験をする子どもの雰囲気を常に感じることができ、勉強に対して前向きになれます。
3-3. 受験勉強のカリキュラムを組んでもらえる
自宅で学習させようと思っても、受験当日までどのようなペースや進度で勉強すれば良いかわからないという親御さんが多いのではないでしょうか。進学塾に通わせることで、いつまでにこのレベル、この範囲を終わらせなければならないという勉強のスケジュールを組んでもらうことができます。
進学塾のカリキュラムに沿って勉強することで、受験日が近づいた直前にドタバタとやり残した学習に追われるという心配がいりません。
3-4. 中学受験の情報量が圧倒的
中学受験を得意とする進学塾の場合、中学受験に関するこれまでのデータを蓄積することで、傾向をつかんだり対策を打ったりすることができます。大きな部分でいえば模試が良い例です。模試で何点くらいの子どもは○○中学に合格できる確率が〇%など、結果につながるようなデータを確認できるのは、進学塾ならではのメリットです。
4. 中学受験用の進学塾にはいつから通うべき?
中学受験することを検討している場合、進学塾へはいつから通うべきかという疑問は、多くの親御さんが抱えるものです。多くの家庭では、小学3年生、遅くとも小学4年生から塾通いをスタートさせます。
難関校の中学受験を扱う大手進学塾では、小学4年生から本格的に受験に向けたカリキュラムがスタートします。そのため、小学4年生になる前に、まずは「塾に通う」ということや、自宅で「学校以外の宿題をする時間を確保する」という勉強スタイルに慣れるようにしておきたいという理由で、小学3年生の2月から塾通いをスタートするケースが多いでしょう。小学3年生のうちに、いくつか候補の進学塾の体験授業を受け、小学4年生になる前に通塾する塾を決定するのもひとつの手です。
中学受験は進学塾の通塾が必要とはいえ、小学3~4年生から塾に通わなければ中学受験が突破できないわけではありません。小学5年生で入塾する場合、塾通いに慣れるまでとまどったり時間がかかったりすることもありますが、それまでに家庭で学習することが生活習慣として身についていれば、進学塾での学習についていくことも十分可能です。
5. 塾は合格保証ではないことも忘れずに
中学受験を控えていると、なんとか子どもに合格させてあげたいと思うものですが、注意すべき点は、進学塾に通ったから必ず合格するわけではない点です。進学塾は中学受験の試験を解けるようにノウハウを教えてはくれますが、子どもの成績が必ずしも上がるというものではありません。子どもが勉強に取り組む姿勢や環境作りは、最終的には各家庭で担う部分も大きいものです。
また、一口に進学塾といっても、塾それぞれに特徴や授業スタイルがあります。点数を競わせることで向上心を刺激させるところもあれば、出された課題をコツコツと解いて基礎力を付けて成績を上げるところもあります。子どもの性格と塾のスタイルとの相性も大切なポイントです。
6. まとめ
中学受験突破のためには、進学塾に通うことが求められている昨今。受験は小学6年生のときだからとのんびり構えていると、受験対策をする時間がなくなってしまうことにもなりかねません。中学受験を考えている場合は、少し早めから塾探しに動き出すことをおすすめします。
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