私立中学校に通うために避けては通れない「中学受験」。学費も公立中学校より高くなりますが、それでも行かせたいと感じるメリットはたくさんあります。子どもが中学受験に合格するためには、子どもの努力ももちろんですが、親もしっかりサポートしなければなりません。
今回は、初めての中学受験に合格するためのポイントや志望校の選び方についてご紹介します。
1. 私立中学校のメリット
私立中学校に通うメリットはさまざまなものがあります。まずひとつは、公立中学校よりも成績があがりやすい点があげられます。私立中学校は、公立中学校よりもレベルの高い授業を行います。頭の回転が速く、競争心の強い子どもであれば、私立中学校に入学することでレベルに合った授業を受けることができます。私立中学校に通う子どもたちは成績も良いので、友達がライバルといっても過言ではありません。そのため、友達よりも良い成績を残そうとする子であれば、成績もより伸びやすくなります。
また、成績面だけではなく、私立中学校ならではの設備の良さもメリットといえます。エレベーターや温水プールといった設備によって、子どもの健康面も配慮できます。
ほかにも、中学受験をすることによって、子どもに「我慢」を教えることができます。子ども自身が中学受験をしたいと考えているなら、自然と「友達と遊びたいけど、今はダメ」「ゲームで遊びたいけど、今は勉強」という考えを持つようになります。
たとえば算数が苦手だとしても、私立中学校に合格するために一生懸命取り組むようになります。「やりたくないけどやらなくちゃ」という思考も、将来的に必ず必要となります。合格できれば達成感も感じることができるので、成功する方法を幼いながらに身に着けることができます。
2. 志望校の選び方
子どもが志望校をしっかり示しているのであれば、そこに通わせるのが賢明です。しかし、志望校についてまだ何も決まっていないのであれば、まずは通わせる中学校を探さなければなりません。
志望校は、以下の4つに気を付けて選びましょう・
2-1. 偏差値
まず考えなければならないのが、どれくらいの偏差値の学校を中学受験させるかです。偏差値は模試の結果で、合格確率が80%以上の中学校を指標として考えましょう。
偏差値は高ければよいというものではなく、子どもの学力を冷静に判断する必要があります。中学受験をして合格して終わりではないため、今後もそこで学び続けるための学力は必要不可欠です。
2-2. 校風・教育方針
私立中学校には、男子校や女子校、仏教やキリスト教、伝統校や新興校など、学校それぞれの校風があります。ただし、私立中学校のすべてが厳格で規則正しい学校とは限りません。自由を尊重する教育方針の学校もあるので、子どもをどのように成長させたいのかを考えましょう。
中学から高校までの間は、人格形成をする一番大事な時です。学校や人付き合いからも影響を受けるので、通わせたい学校には実際に足を運び、校風を目でしっかり確認しましょう。
2-3. 通学時間
公立の中学校であれば、家から一番近い学校に通うことがほとんどです。私立中学も同様に、負担の少ない通学時間が良いでしょう。子どもが通えずに不登校気味になったりする恐れもあります。
通学時間は1時間前後で、通いやすい学校を選びましょう。通学に2時間もかかるようであれば、学校の近くに引っ越すことも考える必要があります。
3. 受験勉強の方法
中学受験をさせるからには、睡眠の時間を削ってでも勉強させる方が良いと考えている方がいます。しかし実際には、睡眠時間を削ることで受験に失敗しやすくなってしまいます。難関校や中堅校に合格する子どものほとんどが、4.5年生で平均1時間の勉強を行っています。6年生になっても、平均で2時間程度です。週末になると4・5年生で平均2時間、6年生で3時間から4時間の勉強をしています。
夏休みになると6時間以上勉強することになりますが、それでも睡眠時間を削っての勉強はしません。成長している段階の子どもは、睡眠することによって体力や記憶力を回復します。睡眠時間を削ってしまうと、記憶力の低下や、心身ともに疲労することになってしまいます。
勉強するうえで何より大切なのは、「子どもに合った勉強方法」をさせることです。塾に通うことで成績が良くなるのであれば、塾に通わせるようにしましょう。子どもが独自の勉強方法でしっかり実績を出せているのであれば、その方法を見守ることやサポートすることが大切です。
しかし、塾によっては、受験によく出る問題を実際に解いたり、補助教材やプリントすべてが受験用に作られているところもあったりします。受験に特化した塾や、子どもに合った塾を選ぶことも勉強として大切です。
3-1. 算数
算数はスピード勝負といわれます。複雑な計算であっても素早く解くスキルが必要です。勉強するときは、時間を計ってスピードアップを目指しましょう。
3-2. 国語
国語で大切なのは文章の読解力です。文章を読み、出題者が答えさせたいことを正しく読み解かなければなりません。読み取った内容を指定された文字数で書く力も必要です。
4. まとめ
中学受験をするなら、志望校選びはもちろん、勉強方法も大切です。子どもに合った学校を選び、中学受験に備えて確実な勉強を行いましょう。受験に合格することで、子どものレベルに合った勉強を続けていくことができます。
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